「手放したくなくなる服」~クローゼットの中の宝物~

私は、アバンギャルドなコミュニティ「あでぃコミュ」に所属しています。

その中で、「コットと着こなすコーデ時間」という、洋服やファッションについて語り合うコミュニティの部長を務めています。

毎週土曜日に、ファッションにまつわるお話や、服を楽しむためのヒントをお届けしています。

そして昨日は、まるちゃんと初めての stand.fm コラボLIVE を行いました。

『コットと着こなすコーデ時間』
まるちゃんと服語り Vol.1

ファッションのことはもちろん、服との向き合い方や、年齢を重ねること、そして自分らしいおしゃれについて、ゆったりと語り合う時間となりました。

初めてのトークコラボということもあり、まずはお互いを知るところから。

気がつけば1時間、たっぷりお話していました。今回のテーマは「お互いのファッション遍歴」。

まったく異なるテイストを持つ二人が、どのようにファッションと出会い、年齢とともにどのような変化を重ねてきたのかを振り返りました。

まるちゃんは、純粋に「着ること」を楽しんでいる人。

それは今も昔も変わらないように感じます。好きな服を見つけ、着て、楽しむ。そのシンプルな喜びを大切にしているところが、私はとても素敵だなと思っています。

きっと若い頃から、おしゃれを心から楽しんでいたのだろうなと想像しながらお話を聞いていました。そんなまるちゃんが、今度私の「コーデ問診」を受けてみたいと言ってくれました。でも正直なところ、まるちゃんには問診なんて必要ないのかもしれません。自分の感覚を信じて、好きな服を自由に楽しめばいい。それだけで十分素敵だからです。

とはいえ、せっかくそう言っていただいたので、まるちゃんコーデを考える機会も楽しみにしています。

一方の私はというと、学生時代にモードファッションと出会いました。

学校のおしゃれな友人たちと一緒に服を作りながら、ファッションを楽しんでいた時期があります。分かりやすく言えば、Yoji Yamamotoの世界観に惹かれていました。

ゆとりのあるシルエットも、タイトなシルエットも。

彼の服はどこか研ぎ澄まされていて、時代が変わっても色褪せない魅力があります。そうしたトップデザイナーの服は、長く着られるだけではありません。

そもそも「捨てない」という選択をしてもらえる可能性が高い。

たとえ着なくなったとしても、大切に保管され続けることが多いのです。私はそこに、本当の価値があるように感じています。

大量生産され、安価に販売される服の多くは、その価値が十分に伝わらないまま消費され、手放されていきます。もちろん、それがすべて悪いわけではありません。けれど私は、できるだけ多くの人に「捨てない」という選択をしてもらえる服を作りたい。

そのために、上質な素材を選びたい。

ボタンのような小さなディテールにもこだわりたい。

洗練されたベーシックな服は、派手に目を引くものではないかもしれません。それでも着る人を包み込み、その人自身を引き立ててくれる。そして鏡の前に立ったとき、「今日の自分、いい」そう思ってもらえる服を作りたいのです。

そんな服が増えれば、自然と長く着てもらえるのではないか。

私はそう信じています。

だからこそ、Aiguille & Itoではヨーロッパの上質な生地を使いたいと考えています。考えすぎだと思われるかもしれません。けれど、衣類の大量廃棄が環境に大きな影響を与えていることは事実です。

私は服を作る人間として、この問題から目を背けずにいたいと思っています。

まるちゃんとのお話から少し話が広がってしまいましたが、昨日のLIVEでとても嬉しかったことがあります。

それは、まるちゃんの口からも「捨てない」という言葉が聞けたこと。

その言葉を聞きながら、「ああ、私が作りたいのも、そういう服なんだな」と改めて感じていました。

楽しいおしゃべりの時間でしたが、私にとっては服づくりの原点をもう一度確認する時間にもなりました。


ゆりこが立ち上げるブランド「Aiguille & Ito」 は現在、ブランド立ち上げに向けて、少しずつ準備を進めています。

まだ形になる前の段階ではありますが、
土台を丁寧に整えながら、
ここに綴っている想いや空気感を、そのままお洋服として届けられる日を目指しています。

これからも、準備の過程や日々感じていることを、少しずつ発信していけたらと思っています。

ブランドを立ち上げる際には、Instagram LIVEなどを通して、ブランドの「今」も皆さまにお伝えできたら嬉しいです。

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