
フランスで暮らし始めてから、年齢を重ねることに対する感覚が少しずつ変わりました。
こちらでは、日常の会話の中で、女性たちが自分の年齢についてとても自然に話しています。
歳を重ねることを隠そうとするというより、その時間ごと、自分の一部として受け入れているように見えるんです。
もちろん、年齢を重ねることは簡単ではありません。
身体は変わっていくし、
シワも増える。
以前のようにはいかないこともある。
時間が過ぎていくことに、不安を感じる瞬間だってあると思います。変化を受け入れることが、苦しく感じる日もある。でも、私が惹かれる女性たちは、その変化と戦うのではなく、変化と一緒に生きているように見えます。
完璧だから美しいのではなくて。
その人がどう生きてきたか。
どんな経験を重ねてきたか。
何を大切にしてきたか。
そういうものが、その人の表情や言葉、服の着方、佇まいの中に静かに滲んでいる。
有名かどうかでも、社会的に成功しているかどうかでもなく、
家族を支えたり、
困難を乗り越えたり、
自分の信じるものを持ち続けながら、
静かに日々を生きている。
そんな生き方そのものに、私は強く惹かれます。
年齢を重ねることで、人は少しずつ柔らかくなり、強くなり、そして、その人らしさが深まっていく。
私は最近、そう感じるようになりました。
若い頃は、若さそのものが美しさだと思っていました。
でも今は、本当の美しさは「若さを保つこと」ではなく、時間を重ねながら、自分自身になっていくことなのかもしれないと思うのです。
経験は、人に深みを与え、
痛みは、人に優しさを残し、
時間は、その人だけの輪郭を少しずつ作っていく。
そう思うと、未来を以前より少し楽しみに感じられるようになりました。
歳を重ねることは、何かを失っていくことだけではなく、もっと自分になっていくことなのかもしれない、と。
そして、その感覚は服づくりにも深く繋がっています。
私は、ただ綺麗に見せるためだけの服を作りたいわけではありません。
着る人が少し安心できたり、
弱さを抱えたままでも前を向けたり、
静かに自分らしくいられるような服を作りたい。
強く主張しすぎるのではなく、
そっと寄り添いながら、
その人自身の魅力を静かに支えてくれるような存在。
人生を重ねながら、少しずつ「その人自身」になっていく時間の隣に、そっと居続けられる服を作っていきたいと思っています。
Aiguille & Ito は現在、ブランド立ち上げに向けて、少しずつ準備を進めています。
今週は、ブランドにとってひとつ前進となるような出会いもありました。
まだ形になる前の段階ではありますが、
土台を丁寧に整えながら、
ここに綴っている想いや空気感を、そのままお洋服として届けられる日を目指しています。
これからも、準備の過程や日々感じていることを、少しずつ発信していけたらと思っています。
ブランドを立ち上げる際には、Instagram LIVEなどを通して、ブランドの「今」も皆さまにお伝えできたら嬉しいです。
もし少しでも共感していただけたら、
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