フランスの夏は、日常を置いてバカンスへ。

息子たちの一年間の学校生活が無事に終わりました。

今日から、いよいよフランスの長い夏休みが始まります。

この時期になると、フランスの街の景色は少しずつ変わっていきます。

シーズンオフの間は静かだった海辺や避暑地では、閉まっていたブティックが次々とシャッターを開け、レストランやカフェにも活気が戻ります。

一方、パリでは人がぐっと少なくなります。

その代わり、地方やリゾート地には、家族や友人と過ごすために帰省したり、旅行へ出かけたりする人たちが集まり、街全体が夏の空気に包まれていきます。

これが、フランスの夏です。

日本にいる頃は、「仕事が終わってから休む」という感覚が当たり前でした。

でも、フランスでは少し違います。

最低でも一週間。

余裕があれば二週間、三週間。

仕事が完全に片付いているかどうかよりも、「今はバカンスを楽しむ時間」という考え方が優先されます。

荷物を軽くまとめ、「じゃあ、行ってきます」と、ごく自然に日常を離れていく。

その姿には、不思議なくらい迷いがありません。

仕事ももちろん大切。

でも、自分や家族との時間も同じくらい大切。

そんな価値観が、暮らしの中にしっかり根付いています。

そんな季節になると、私自身の気持ちも少しずつ切り替わります。

普段の生活リズムから少し離れ、デザインも夏の景色を思い浮かべながら進める時間が増えていきます。

南フランスの地中海沿いに並ぶ小さなブティック。

石畳の路地で偶然見つけるセレクトショップ。

ボルドー近郊・アルカションの海辺の街並み。

そして、大西洋沿いの少し涼しい風の中で羽織りたくなるシャツやボーダーカットソー。

そんな景色を想像しているだけで、自分もバカンスへ出かけたような気持ちになります。

朝市へ出かけるための服。

海辺を散歩するための服。

水着の上からさらりと羽織るワンピース。

夕暮れのレストランへ着ていく、気取らないけれど少しだけ特別な装い。

「この服を着て、どんな時間を過ごすんだろう。」

そんなシーンを一つひとつ思い浮かべながらデザインを考えていると、自然とアイデアが湧いてきます。

洋服は、特別な日のためだけにあるものではありません。

旅先で感じる風や光、大切な人と過ごす時間、何気ない散歩や食事のひととき。

そんな日常の思い出に寄り添う存在でもあると思っています。

今年の夏も、フランスの暮らしやバカンスの空気を感じながら、一着一着デザインを描いていきます。

いつかその洋服を皆さまにお届けできる日を、楽しみにしています。

夏のフランスはインスタで(画像をクリックでインスタに飛びます💕)
▼▼▼


Laisser un commentaire