ブランド立ち上げ、最初の壁は「フランスの夏」

ブランド立ち上げに必要な理念をまとめた事業計画書や収支計画書の作成がひと段落し、予定どおりデザイン画の制作へとシフトしています。

ここ数か月は文章や数字と向き合う日々だったので、いざ「デザイン」の時間になると、その楽しさはひとしおです。

全体のシルエットを考えながら、「ネックラインはこれ」「袖はこんなデザイン」「スカートはこんな形」と、一着の服からいくつものバリエーションが生まれていきます。

現在は、サンプル制作に向けたデザイン画を描いているところです。

「なるべくシンプルに。」

そう自分に言い聞かせながらコレクションを考えていますが、気が付くとデザインが複雑になりすぎたり、フォーマルな印象に寄りすぎたり……。まだまだ理想との距離はありますが、一歩ずつ着実に進んでいます。

その一方で、布地メーカーを何社か見つけ、並行して問い合わせを進めています。

そこで改めて感じるのが、「フランスの壁は、一つひとつが厚い」ということ。

メーカーへ問い合わせメールを送っても、これまで何の接点もなかった一個人からの連絡には、「後ほどご連絡いたします」という返信すら届かないことも珍しくありません。

何度も連絡を取り、少しずつ信頼を積み重ねながら、ようやく扉を開いてもらえる。そんな世界です。

そして、この作業が夏に入ってしまうと、さらに難しくなります。

というのも、フランスでは多くの企業が夏のバカンスに入るからです。

フランス人にとって夏のバカンスは、「取れたらいい休暇」ではなく、「取るのが当たり前」の文化です。

極端に言えば、「夏も働き続けるなんて大変だね」と思われるほど、生活の一部として根付いています。

7月末頃から8月いっぱいにかけては、多くの会社が休暇体制となり、公的機関も窓口が通常より少なくなります。オフィスでも誰かしらが2〜3週間のバカンスに入っているため、仕事の進み方はどうしてもゆっくりになります。

さらに、その前の時期から「もうすぐバカンス」という空気が流れ始め、仕事のペースも少しずつ落ちていきます。

来年春のブランドローンチを目指すなら、この夏の間に型紙を完成させ、秋にはサンプル縫製へ入らなければなりません。

デザイン、素材探し、メーカーとのやり取り、型紙制作、サンプル縫製──。

すべてのタイミングを合わせながら予定どおり進めるのは、想像以上に難しいことです。

私が今まさに直面している最初の大きな壁は、「フランスの夏のバカンス」。

この壁を無事に乗り越え、予定どおりサンプル制作へ進めますように。

今は、そのことばかり考えています。


ゆりこが立ち上げるブランド「Aiguille & Ito」 は現在、ブランド立ち上げに向けて、少しずつ準備を進めています。

まだ形になる前の段階ではありますが、土台を丁寧に整えながら、ここに綴っている想いや空気感を、そのままお洋服として届けられる日を目指しています。

これからも、準備の過程や日々感じていることを、少しずつ発信していけたらと思っています。

ブランドを立ち上げる際には、Instagram LIVEなどを通して、ブランドの「今」も皆さまにお伝えできたら嬉しいです。

現在、Instagramのフォロワーを1000人に到達させるため頑張っています!
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